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シミズマサト 1st アルバム「やまない尿漏れはない」

¥1,650 税込

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シミズマサト ファーストアルバム 2014年4月29日発売

▽収録曲
1. アルデンテ
2. ザッツ・オール・ライト
3. カーニバル
4. フニオチールは知っている
5. 抱擁ラヴァー
6. 茜
7. シュポン
8. AUTO REVERSE
9. 冗談讃頌
10. やくそうを買いにスーパーへ

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▽レコメンド

それは凍てつく冬の夜だった。

俺は酩酊して電車帰宅をしくじった。金もないので野宿という選択しかないような状況だがこんなところで寝たら死んでしまう。買ったばかりのiPhoneを取り出してTwitterに「やってもうた」的なつぶやきをした。

そしたら当時はそんなに打ち解けてない感じだったシミズくんが「頑張って北上すれば俺んちがあるから来たら泊めてやるよ」みたいな感じで電話番号を教えてくれた。電話をかけて「北ってどっち?」と聞いた。

「iPhoneにコンパスが入ってるからそれを起動しなさい」

半分命を諦めかけてた俺は感動したね。歩いたね。
結局力尽きてやけくそで寝そべってるところを別のひとに拾ってもらったんだけどね。


なんだか俺がいかに情けないやつであるかということの紹介になってしまったけど、シミズくんは俺の命の恩人となった。なにしろ寒い夜だったんだ。歩く気力をくれたんだ。実際に俺を迎えにきてくれて家に泊めてくれたのは別の人だったよ。でもね、でもね、ということがあるよ。励まし方にもオモシロってあるんだな。

数日後、お礼を言いに行ったのかただ単にライブを観にいったのか忘れたけど、シミズくんはステージにいたね。「こんばんは~!しみっちゃんで~す!」とか言って。その日から俺は彼をしみっちゃんと呼ぶようになったね。俺は人の名前を呼ぶのがどうも苦手なもんで、この始まりはとても助かった。

助けられてばかりなんだよね。実際、しみっちゃんは気配りの人ですよね。って誰に話しかけてんの?俺。


マエフリがブラブラと長くなってしまったけれど、さといって、こういう気配り、添えるような優しさというのは彼の歌詞にもよく出ている。

「理論武装 ザッツ・オール・ライト お悩みクリアに 心はあんまり正直ではないからね -ザッツ・オール・ライト-」

「幽霊はたぶん なにかに夢中だ ひとつのことだけ ずっと夢中なんだろな -フニオチールは知っている-」

「部屋の音が ぽつん すると君が滲む -抱擁ラヴァー-」

そしてその優しさとユーモラスな視線の元には、非常な寂しさと悲しさがある。

みんな孤独だし、心なんつってもデタラメだし、まあ気に病むなよ。問題を解きほぐしてよく考えるのだよ。人間というものは文明というものを創って、さらに冗談なんて文化もつくっちゃったんだ。無駄なもんも多いけど、その無駄さこそまたよろしけれ。
昔ならとっくに殺されてたようなひ弱な僕でも生きていけるんだすげえことだよこれは。とりあえず美味いもんでも食えよ。なんつうことをいう。


彼は人生に意味なんてないということをわかっている。
わかってはいるが冷めてはいない。

平和などは幻想だとわかってはいる。
わかってはいるがあきらめてはいない。


人間というものにはまるで救いがないように見えるが、それはどうやら違う。

彼の歌を聴くと、生きていて、考えること、考えて行動してしくじること、そこからまた考えて行動すること、繰り返せること、それが救いなのじゃないかしらんと俺には思える。
わりと悲しいものだ。人間ちゅうて。しかしこの悲しみだっていつまでもつづくものじゃない。

「いま拾い上げた悲しみにもオチがつく」だとか「ああ僕も よく今日まで生きてきたよ どの顔みてもそう思うよ」とか「止まない雨はないようだけれど崩れない天気も ないみたいだ」とか、ね。


シミズマサトというひとが、現実の不条理に対して、ユーモアにあふれた言葉と筋の通った流し方で斜に取っ組んでいくことによってできあがる、心がユルくなるPOPソング。そんな彼の歌を俺は多くの人に紹介したい。
よかったら聴いてみて。生きるのがより楽しくなるよ。あるときには困りごとからスッと助けてくれるかもわからんよ。


「幸せはいまもいにしえのまま」
こういう当たり前のことをちゃんと歌う人がいて俺はとてもうれしい。


 市村マサミ(シンガーソングライター)



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シミズマサトの1st CD 「やまない尿漏れなない」。早速聴いてみる。彼は「遅れてきた若者」だった。

かれこれもう17〜18年前かな。まだ専門学生だった彼と出会った。確か「ゲームを創る」とかなんかそんなのが彼の専攻で、見た目はそのまんまな感じ。簡単に言うと肌の青いオタク。ひ弱いというのがピッタリの若者だった。

もちろん、トレードマークの柄シャツも着ていなかった。

僕はその頃、弾き語りでライブをしたり、オムニバスCDに参加させてもらったり、まあ、今みたいなことをしていて、それに少し慣れた頃だった。彼は当時、頻繁にライブや打ち上げに顔を出しては、僕や僕の周りの仲間たちの歌を聞いて目をパチクリパチクリさせて、

「すごいなぁ、いいなぁ」

とよく言ってた。その頃にはまだ彼に「歌」はなかった。と、思う

もしかしたらすでにあったのかもしれないけど、人前に出せるモノ ではないと彼自身が思って封印してたのかも。彼は長くの間、「歌う人」としてでなく、僕らの歌を「聴くだけの人」として僕たちとつるむようになった。

僕が当時してたユニット「フリーク」。このレコーディングにも彼は「聴く人」の立場でよく遊びに来てた。彼曰く、その時の僕の印象が「最悪極まりない」んだそうな(笑)まあ、僕にも反論の余地があるとは思うんだけど(笑)この件は話せば長くなるんで割愛させていただきたい(笑)

さて、話を少し戻して。

彼が「いつ歌い出した」んだったか、今となれば昔のことだし、彼はセンセーショナルなことを嫌う傾向があるんで、あくまで自然に歌い出したはずで。それで、しっかりした記憶が僕にはない。

なんかのイベントの前座や、タイムスケジュールのちょっとした「空き」を利用した枠で歌いだしたんじゃなかったっけ?なんど彼のライブを観てもあまりなにも気にもしてなかった。彼の歌に対した僕の感想はいつも「ふーん」ってなもんだった。でも、形にはなってるし、まあ、怒ったりイライラはしないかなって程度。

この感想は、以後ずっと彼の歌に対しての僕の印象となる。白状すれば3年前ぐらいまではそう思って彼の歌を聴いていた。僕には、彼はやはり「遅れてきた若者」で、上からで申し訳ないんだけど音楽で僕が彼から得るものはそんなに多くなかった。

なのに、いつから彼の歌が僕の気に触れるようになったか。

ある時、太陽と月で彼のライブを観た時に、「あ、抜かれてるやん」と思ったことがあった。彼のライブを観て、「詩は勝てない」と思った。

ライブ後に彼に直接それを言った。彼は、市村マサミとつるむようになって歌が変わったかもしれない。とよく話す。なるほど、何かが変わったんだろなぁ。

とにかく今となっては。気になるというか、気に障るぐらい僕をイライラさせる。

で、

冒頭に書いた彼の1stCD「やまない尿漏れはない」である。

◾︎宇宙に行っても僕は
特にすることないだろな
府中に行けば競馬場
友達もひとり住んでるよ

(フニオチールは知ってる)

◾︎知りたかったことは風に飛ばされた
それはそれとして 今は抱き合おう
日和見な僕の自由を奪えるのは
君の両の腕の中だけとしたい

(抱擁ラヴァー)

◾︎ いいことがあればの話だけど
僕の態度も時にアルデンテ
でも 潤滑油がないと
こんがらかって 千切れて
ワー! ってなる

(アルデンテ)

◾︎ああ 重箱の隅
僕はここに家を建てよう
つつかれても崩れないだけの安心を

(ザッツ•オール•ライト)

などなど

僕の気をひく文字列が随所に並ぶ。

彼は遅れてきた分、ウェブクリエイターという本業同様、周りを見渡し、才能という予算と日々という締め切りで歌を書いてきたのではないか。

ふぅ

疲れてきたぞ(笑)

ここまで長文にするつもりはなかった。

阿呆と思うが、最後に、CDの7曲目 スローなナンバー「シュポン」の冒頭の歌詞。

◾︎みんなの思想を少しずつ
僕に分けてみてくれ
何かつくるよ

これが彼の強みなんだなと、僕は彼と呑むたびに思う。

彼は「遅れてきた若者」ではなく、受けとり、何かつくるためにそこにいた若者だったのかもしれない。

と、遅ればせながらCDを聴いて思った。彼を知る人なら一度聴いてみて欲しいんです。一曲目のイントロ聴いた瞬間、

「あ、いいかも」

って思うとおもうよ。長文失礼しました。

2014 4 27 とても晴れた朝に 一曲目のアルデンテ


 露の新幸

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